自律神経整体/かしの木治療院

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症状別の整体とエッセイ

症状別(自律神経失調症)の整体

不眠の整体~睡眠薬をやめる3つのポイント~

 

【自律神経失調症

 

 

不眠は、自律神経の乱れとそれに伴う身体の問題によって起こります。

 

不眠になる身体の問題とは、

頭の緊張

浅い呼吸と身体の緊張

体温調節の異常

この3つの内のいずれかですが、人によっては、複数該当しているケースもあります。

 

これら3つの問題を解消する事で、良く眠れる様になります。

 

 

 

不眠で悩まれている方は、睡眠薬を服用されている事も少なくありません。

 

今は医師の処方箋がなくても、薬局で睡眠導入剤が購入できることもあり、気軽に服用しやすい環境でもあります。

 

睡眠薬は、無理に自律神経を緩めて働きを乱すため、眠れていても睡眠の質は悪くなります。

 

また、自律神経の乱れを継続している状態です。

 

そのため、薬で一定の時間眠れていても、次第に身体に不具合をきたすようになります。

 

また継続的に使用していると、薬が効かなくなり眠れなくなります。

 

生活のリズムを保つために飲み始めた睡眠薬が原因で、却って身体の問題をこじらせてしまう事もあるので注意が必要です。

 

睡眠薬の服用が習慣になっている場合にも、まずは身体の問題を解消する事です。

 

徐々に減薬していく事で、睡眠薬がなくても眠れる様になります。

 

 

 

それでは、不眠の身体の問題について、それぞれ掘り下げていきます。

 

頭の緊張

頭が緊張していると、寝付きが悪くなります。

 

頭の緊張を緩めるポイントとして、まず挙げておきたいのは、〝みぞおち〟です。

 

みぞおちは何かを我慢していたり、モヤモヤとした気持ちを溜め込んでいたりなど、感情の乱れや精神的ストレスの影響を受けやすい箇所です。

 

みぞおちが緊張して硬くなると、同時に頭とアキレス腱の緊張も強くなっていきます。

 

すると、ある種の興奮状態になり、熟睡することができなくなってしまいます。

 

睡眠の調整点が足元にあるのは不思議ですが、睡眠に問題がある方のアキレス腱は大体硬く緊張しています。

 

また、頭部には頭の緊張を緩める調整点があります。

 

したがって、みぞおち、アキレス腱、頭部の「自律神経調整点」を調整することが頭の緊張を緩めるポイントになります。

 

 

 

浅い呼吸と身体の緊張

浅い呼吸は身体を緊張させて、夜中に何度も目覚めたり、悪夢や変な夢を見る原因になります。

 

呼吸を深くするポイントは、呼吸中枢である頭部の〝延髄〟と胸郭・横隔膜の調整です。

 

呼吸が浅い状態が続いていると、頭部の呼吸調整点(延髄)は高く盛り上がっています。

 

また、胸郭と横隔膜は縮んで硬くなり、弾力を失っています。

 

これらを調整して呼吸が深くなると、リラックスできる様になり、悪夢や変な夢を見たり、夜中に何度も目が覚める事がなくなります。

 

 

 

体温調節の異常

体温調節の異常は、不眠や寝汗の原因になります。

 

眠る前には深部体温(身体の内部の温度)が下がる事で、スムーズに睡眠に入る事ができます。

 

赤ちゃんの眠る前の手のひらが暖かいのは、手のひらから熱を逃がして、深部体温を下げるためです。

 

深部体温を下げることで、脳の温度も下がり、しっかりと脳を休ませる事ができるのです。

 

日中にもホットフラッシュや多汗、汗をかけない、身体の芯からの冷えを感じる場合には、体温調節がうまく機能していない可能性があります。

 

体温調節のポイントは、背骨の調整です。

 

 

 

自律神経と睡眠の関係

交感神経と副交感神経の状態も睡眠に影響します。

 

交感神経の働きが悪いと、【日中も眠い状態が続く⇨眠気にメリハリがなくなる⇨夜に深い睡眠が取れない】となります。

 

例えると、おばあちゃんが一日中ひなたぼっこをしながら、ウトウトしている光景です。

 

端から見るとのどかな光景ですが、ご本人にとっては辛いものです。

 

したがって、眠りが浅い場合には交感神経の問題で、寝付きが悪い場合には副交感神経の問題であるケースが多いです。

 

メディアやインターネットの情報などでは、副交感神経を高めることで不眠を解消しようという方法がよく紹介されています。

 

その方法で不眠が解消されるシンプルなケースは、元々がそれほど悪くない身体の状態と言えます。

 

 

 

みぞおちのセルフケア

不眠の重要な急所の1つである、みぞおちはセルフケアすることができるので、ご紹介したいと思います。

 

まずは、正座やあぐら、椅子に座っていてもかまいませんので、座った姿勢で両方の指先をみぞおちに当てます。

 

息を吐きながら上体を倒し、やや斜め上方に向かって、ゆっくりと指が入っていくようにします。

 

はじめのうちは、みぞおちが硬直しているため、息を吐くたびにだんだんと硬くなっていく感じがあります。

 

みぞおちが緩んでくると、息を吐くたびに柔らかくなり、指が奥まで入っていくようになります。

 

何度も大きく息を吐きながら、背中を少し丸くこごめるように、みぞおちの力を抜いていくとより効果的です。

 

 

 

健康を保つ睡眠の取り方

以前、流行語にも選ばれた〝睡眠負債〟という言葉があります。

 

言葉の意味を簡単に言うと、睡眠不足が続くと身体に良くないので、〝睡眠時間を長く取りましょう〟という事です。

 

しかし、睡眠は長く眠れば浅くなり、短くすると深くなるようになっています。

 

すっきりと目覚めた時の爽快感は、深い眠りで熟睡した時にだけ感じるもので、長時間眠った時に感じるものではありません。

 

寝すぎた翌朝は、頭がスッキリせず、身体も重く、日中も眠い状態が続きます。

 

人は眠れば眠るほど、さらに寝たくなるようにできています。

 

眠り過ぎると交感神経の働きが悪くなるためです。

 

健康な身体の状態を維持するためには、深くて質の良い睡眠が重要で、長時間眠れば良いわけではありません。

 

浅い睡眠では、長い時間眠っても疲れが取れず、身体の異常も解消されません。

 

寝ている時間は、休息という意味合いに加えて、「自分で身体を整える時間」です。

 

深くて質の良い睡眠が取れていれば、それだけで身体は整い元気になっていきます。

 

大人であれば4~7時間深い睡眠で熟睡できれば十分で、このような睡眠時間の方は例外なく健康です。

 

逆に、時間を越えた睡眠は眠りの質が低下します。

 

睡眠時間を短くすると、初めのうちは眠く感じますが、段々と眠りは深くなっていきます。

 

スッキリ爽快な目覚めと、日中元気に過ごせる事で、深い眠りを実感できる様になります。

 

 

また、昼寝などの二度寝は、夜の睡眠に少なからず影響します。

 

体力の回復を目的とするなら、眠らずにゆったりと過ごすか、座った状態で15分以内の昼寝にとどめると夜の睡眠への影響を抑えられます。

 

日中はハツラツと活動して身体を動かし、夜は睡魔で寝落ちする様に眠りにつくのが理想です。

 

 

≫患者さんの声:「不眠が改善されました。」

 

≫患者さんの声:「睡眠導入剤を飲まなくても眠れるようになりました。」(不眠、心の不調、ふらつき、喉のつかえ、食欲不振)

 

≫当院の自律神経整体について:自律神経失調症の整体 

 

 

 

2024.11.21 Thursday