症状別の整体とエッセイ
パニック障害・不安障害の整体:身体にある本当の原因
【自律神経失調症】
パニック障害や不安障害はその症状から、一般的には精神的な問題だと思われています。
しかし、整体的な観点から言えばパニック障害や不安障害は、間違いなく身体の問題です。
なぜならパニック障害や不安障害でお悩みの方には同様の身体の問題があるからです。
この事を説明する前にまずパニック障害、不安障害の症状について掘り下げてみたいと思います。
パニック障害、不安障害の症状は、人によって違いがあります。
比較的に多いケースとして、
・呼吸がしづらく、息苦しい
・過呼吸(過換気症候群)
・動悸がする
・電車に乗るのが怖い
・漠然とした不安感がある
などですが、人によっては
・車で高速道路、トンネルに入るのが怖い
・会議室に入るのが怖い
・歯医者に行くのが怖い
・一人で外出するのが怖い
・家に一人でいるのが不安
・夕方頃に突然の動悸から恐怖感が高まる
など不安や恐怖を感じる状況に違いがあります。
パニック障害や不安障害は交感神経の緊張が原因だと言われています。
それも間違いではありませんが、交感神経の緊張はあくまでも「部分的」なものです。
メディアやインターネットの情報などでは
「副交感神経を高めて交感神経の緊張を緩めましょう」
と良く紹介していますが、それほどシンプルなものでもありません。
例えば、旅行に行く前の日や、楽しみなイベントの前の日に
『楽しみで興奮して眠れなかった』
この様な経験をした事がある人は結構いるのではないでしょうか?
これは交感神経の緊張が高まったことで起こるのですが、
『明日の旅行が楽しみで、動悸がして息が苦しい、恐怖を感じる』
といった事にはなりません。
ただ交感神経の緊張が高まったからといって、パニック障害や不安障害になるわけではないという事です。
パニック障害や不安障害の原因は交感神経が『部分的』に強く緊張していることです。
それが原因でまず動悸や息切れが起こり、それが脳に伝わって不安や恐怖を感じるのです。
人の身体と心は繋がっていて、一方通行ではありません。
恐怖を感じた時に胸がどきどきする事と逆の事が起こっている訳です。
こういった事は迷走神経の働きによって起こります。
迷走神経というのは、脳から直接内臓に繋がっている神経です。
脳からの情報を内臓に伝えて、内臓の働きや発汗などをコントロールしています。
問題なのは、パニック障害や不安障害の方はこの迷走神経が緊張し過ぎて、働きが悪い状態になっている事です。
迷走神経は副交感神経で、動悸や息切れを落ち着かせるブレーキの役目をしています。
心臓や肺の機能自体に問題があるわけではないのに、動悸や息切れが止まらなくなってしまうのは迷走神経の働きが悪いためです。
少し分かりづらいと思うので、簡単に整理してみますと
1.交感神経が部分的に緊張し、動悸や息切れが起こる
2.迷走神経の働きが悪いため、動悸や息切れが止まらない
3.迷走神経が異常に緊張しているので、不安や恐怖を感じる
ということになります。
これを自動車に例えると、アクセルを踏んでいないのに回転数が上がってしまって、戻らない状態です。
エンジンは正常に動いていて、問題はありません。
エンジンを動かすシステム機能に異常が起こっている訳です。
病院の検査で、心臓や肺に異常が見つからないのは、こういった事が起きているからです。
心臓や肺の機能をコントロールする自律神経の働きに問題があるのが原因です。
交感神経と迷走神経の状態は、身体に触れることで確認する事ができます。
パニック障害や不安障害でお困りの方は、例外なく同じ身体の問題が起こっています。
整体のポイントとしては、
・動悸、息切れの原因となる交感神経の調整
・不安、恐怖の原因となる迷走神経の調整
になります。
動悸や息切れがなく、漠然とした不安感を感じている場合にも迷走神経が異常に緊張している事が原因です。
パニック障害や不安障害は、改善する事ができる身体の不調なのです。
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