症状別の自律神経整体とエッセイ

機能性ディスペプシアの自律神経整体【原因と治し方】
機能性ディスペプシアとは内視鏡でも異常が見られない胃やお腹の不快感の事です。
機能性ディスペプシアは自律神経の乱れによって起こります。
機能性ディスペプシアで当院を訪れる方のほとんどは、自律神経を整える事で回復されています。
その事を説明する前に機能性ディスペプシアの症状などについて掘り下げていきたいと思います。
機能性ディスペプシアとは
【症状】
機能性ディスペプシアの症状は人により異なります。
主な症状は
・食後の膨満感
・食べてもすぐにお腹一杯になってしまう
・胃もたれする
・みぞおちが痛い
・みぞおち(胃)が焼けるような感じがする
・食欲がない
・吐き気がする
などです。
そもそもこういった症状は内視鏡検査が広まる以前は「神経性胃炎」や「ストレス性胃炎」、また炎症がないのにもかかわらず「慢性胃炎」と診断されていました。
日本で機能性ディスペプシアが病名として認められたのは2013年と比較的新しく、内視鏡検査が普及した結果といえます。
【一般的な治療】
内視鏡検査で異常がみられない場合には薬を処方され「様子をみましょう」となります。
その薬も胃酸を抑える薬であれば当然、胃の内容物が消化されにくくなるわけですから消化不良となり、腸の調子も悪くなります。
そこで次は整腸剤を処方され、今度は胸やけがするから漢方薬・・・といった対症療法が繰り返される事になり、場合によっては精神安定剤や抗うつ薬が処方される事もある様です。
こういった病院の検査で異常が見つからず、薬で良くならない症状こそ、当院のような自律神経調整の整体がお役に立てると思っています。
機能性ディスペプシアの原因と当院の改善方
胃腸の働きは副交感神経が交感神経に対して優位な状態、つまり心身がリラックスした状態で活発になります。
機能性ディスペプシアは副交感神経の働きが交感神経よりも高まらない事で起きる症状です。
考えられる理由は次の3つです。
①副交感神経がONにならない
②交感神経がOFFにならない
③上の①と②が同時に起きている
副交感神経の働きが弱いと胃腸の働きも悪くなるため、まずお腹が空かなくなります。
そして、その状態が長く続き悪化すると不快な症状を感じるようになります。
機能性ディスペプシアの改善には副交感神経と交感神経のバランスを適切な状態になるように整えていきます。
また、日々の食生活も胃腸の状態に大きく影響します。
胃腸の調子が悪い時には負担を減らすために休ませる事が必要になります。
食欲がない状態で胃薬などを服用して無理をして食べると症状の悪化を招きます。
体重減少の不安や食べないと元気が出ないというお気持ちはよく分かるのですが、胃腸の働きが悪い所に無理に食べ物を送り込むと負担が増し、さらに胃腸が働かない状態になってしまいます。
また高カロリーな食品などを摂ることによっても、内蔵の負担が増して副交感神経の更なる低下を招いてしまいます。
副交感神経の働きが悪い状態では栄養の吸収も悪くなるため、身体に取り込まれる栄養も減少します。
まずは胃腸を休ませることを優先した方が症状の改善も早く進み、結果的に多くの栄養を摂取することが出来ます。
身体は、自分の感覚に従って行動すれば健康になるように出来ています。
例えば、風邪をひいて熱がある時に食欲がでないのも、熱を上げてウイルスと戦うためのエネルギーを消化吸収で無駄に使わないためです。
よほど衰弱していない限りは、食欲のないときに数回食事を抜いたからといって、栄養不足になる様な事はありません。
胃腸の調子が悪い時には食事は1日3食と決めつけずに、空腹を感じる時に腹七分目程度を食べ、胃腸をいたわってあげる事が何より大切です。
また、胃腸と感情は繋がりが深いため、ストレスを感じると胃腸の働きが低下して食欲がなくなります。
「しっかり3食を食べなければ」と思い込むことで、食事自体がストレスとなることは避けたい所です。
健康に良い食事の取り方は、情報や頭で考えるものではなく、身体の声を聞いて、「美味しい」と感じる食事をバランス良く取ることが一番なのです。
機能性ディスペプシアの自律神経整体のポイントは
・自律神経のバランスを適切に整える
・胃腸に関係する各所の調整
・食生活の改善
になります。
副交感神経の働きが高まり胃腸の調子が整ってくると、食べられる量が増え、栄養の吸収力も向上します。
一時的に減少してしまった体重も骨格と体質に見合った適正な体重に戻り、落ち着くようになります。
当院で改善された患者さまの声
≫「逆流性食道炎、頭痛、不眠。病院と薬に頼らない生活が来るなんて夢のよう。」
≫「頭痛、肩こり、逆流性食道炎が治まって食欲が出てきました。」
当院の自律神経整体について
2018年02月02日
自律神経整体/かしの木治療院
院長 吉田 洋
最終更新日2025年02月02日